
眞珠院
頼朝との悲恋 八重姫の寺
背景
鎌倉初期、源頼朝との悲恋に身を割かれ、真珠ヶ淵に入水した伊東祐親の娘「八重姫」をまつる寺。
「せめて我が身を投じて、将来共末長く不幸な女人たちの守護神となりましょう…。」と、那木の一枝を取り、身を投じたと言い伝えられている。今日に至るまで女性の守り神、パワースポットとして、里人の信仰を集めている。八重姫は北条義時の叔母にあたる。
見どころ
定仙大和尚塔(県下最古の五輪塔)
定仙大和尚のために建立した五輪塔(市指定文化財)は、1302年(正安4年)鎌倉後期とあり、静岡県内最古の石塔です。 五輪塔は、お墓・供養塔として建立され、現在の板塔婆(卒塔婆)の発祥とされています。地・水・火・風・空の仏教宇宙観の五大要素を表し、塔下部からそれぞれ四角・円・三角・半月・宝珠で形成されています。
八重姫御堂
山門右手に佇む小さな御堂で八重姫を祀っています。御堂前には、願いが叶ったお礼として納められた梯子が供えられています。女性の守り神として、今もお参りの人が絶えません。
摩崖仏
寺の裏山には、密教信仰の対象として山肌に仏像が刻まれています。室町時代1363年(貞治2年)
日本庭園を感じる境内
守山の山裾に面し、枯山水を感じさせる石庭の境内となっています。本堂横の門扉が開いている時は、水を用いた中庭を拝観できます。百合の花や水琴窟など静寂で風流な空間に心が癒されます。
ご利益
那木の木
葉は横に割けず、愛のお守り、家族安穏のお守りとして功徳があるとされている。八重姫堂向かって右側にあります。
願かけ石
自分の年の数だけ石を叩き、願いごとをすると成就すると伝えられています。八重姫堂向かって左側にあります。
梯子供養
八重姫が入水した時、せめて梯子があったら救うことができたという里人の気持ちが今日願い事が叶ったお礼参りとして、小さな梯子を供えるという習慣として残されている。
行事
毎年4月の第2日曜日、八重姫供養祭が執り行われます。午前中、山門入口の広場で縁日が開かれ、境内ではお抹茶が無料で提供されます。供養法要の後、正午より餅撒きが執り行われ、大勢の参拝者でにぎわいます。
基本情報
宗派・山号・寺号 | 曹洞宗 守護山 眞珠院 |
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所在地 | 伊豆の国市中條2番地 |
TEL | 055-949-3544 |
FAX | 055-949-6544 |
拝観時間 | 午前9時~午後5時 |
拝観料 | 無料 |
駐車場 | 6台 |
URL | ― |
注意事項 |
本堂玄関横の門扉が閉まっている場合は、中庭(水琴窟)への拝観はできません。 境内にはお手洗いがございますが、キレイにお使いいただくようお願い申し上げます。 |
写真撮影 | 可 |
ペット同伴 | 一部可 |